監督・脚本:上木椛 主演:松田悠・奥井隆一の映画「豊宇兄弟」を鑑賞したのでレビューしていく。
※僕のレビューはネタバレを含む場合があります。興味のある方のみご一読ください。
時は江戸時代 蒸発してしまった母を探す為、旅をしていた慶 志郎(奥井隆一)は旅先でスリにあい、街で豊宇 屋(口入れ屋)を営む慶汰郎(松田悠)に助けら れる。 母の居場所を知るという慶汰郎の言葉でこの街 に留まる決意をする。 しかしどうも【慶汰郎】や町の人々の言動があ やしい。 その晩、【慶汰郎】から自分たちは兄弟で不老 不死を受け継ぐ一族だと告げられる。 「人の為に生きなければ命が途絶える。」 【慶汰郎】と【慶志郎】以外にも、町で盗賊とし て生きていた【俊之介】(佐藤俊作)と【おきく】( 泉希衣子)も兄弟だと発覚。 しかたがなく【慶志郎】は豊宇屋を手伝いなが ら母を探し、【俊之介】と【おきく】は新たな事 業を始めた。 一方【慶汰郎】は兄弟たちには秘密裏に進めて いることがあったのだった。 【慶汰郎】が望むものとはいったいなんなのか...。 江戸・明治・大正・昭和・平成・令和と移り行く 時の中で人々の悩み。 豊宇兄弟があなたの為にお仕事紹介します。
映画「豊宇兄弟」あらすじ
移ろいゆく日々の中で、人は何のために時間を使い、人生を歩んでいくのか。どうして誰かのために生きなければならないのか。そんな普遍的な幸福について考えさせられる作品。
時代の移り変わりと共に環境はどんどん変化していく。しかし、そんな中でも人間の本質的な欲望・願望・そして希望はいつも変わらないまま。不老不死として多くの人間と出会い、助け、生き方を見ていく兄弟たちは、死ねない自分たちはどう在るべきなのかをそれぞれに思考を巡らせ葛藤。人間たちの職の悩みを解決する口入れ屋を営みつつも、本当に悩み続けているのは自分たちであること知りながら、長い長い年月を共に過ごしていく物語だ。前編iPhoneで撮影し、上木椛さん初の監督作品であり長編映画として産声を上げた本作は、人間そのものの人生への向き合い方を考えさせられる内容となっている。
終わりがあるからこそわかる苦悩があり、終わりがないからこそわかる苦悩もある。だが、唯一変わらないことは、どちらであろうともどの時代であろうとも、常に自分自身に選択権が委ねられているということだ。悪の道を選ぶのも自分だし、そうではない光の道を選ぶのも自分次第。変化を求める気概さえあれば、人はどんな夢でも未来でも叶え、つかみ取れることができる。僕たち人間の持っている力強い部分を、時間をかけて丁寧に描かれていた。前編スマートフォン撮影というチーム編成自体が、大切なのは機材(形)ではなく、元々持っている能力とセンスを駆使さえすれば、どんな作品でも質良く作り上げられるという本編のメッセージを自らで体現しているかのような映画だった。
人は一人では生きてはいけない。田舎で暮らそうが、人は必ず誰かしらの作ったものを使い生活をし助けられている。真に孤独というものはこの世ではあり得ない。そのことを受け入れさえすれば、僕たちはもっと、人のためを想った働き方ができるのではないか。今という自分。今という心の在り方を尊重して、瞬間を大切にして過ごしていく兄弟たちの何気ない会話聞いて、ふと、自分の生き方と照らし合わせる場面がいくつも存在することに気がついた。
手間暇をかけて作った作品だからこそ、撮影形態と理念がとても物語とマッチしていると思った次第だ。
それでは、また。
4月21日「MAGUMAマンスリーコンサート Vol.4」
場所:Hiz'BAR
神戸市中央区下山手通1-5-4
コンベックススクエア704
時間:開場 17:30 開演 18:00
料金:3500円(1ドリンク代込み)
限定15名様まで。
※コンサート後もご飲食可能です。
※食べ物のみ持ち込みOK。
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