筆者の評論

本「雑談の一流 二流 三流」読書レビュー

著者「桐生稔」さんの「雑談の一流 二流 三流」を読了したため、レビューしていく。なお、僕のレビューは、思考の整理整頓と個人的に感銘を受けたポイントを押さえていくものなので、本の要約記事ではないことをご理解いただければ幸いだ。

著者曰く、雑談は効率的でも事務的でもなく、気持ちよくすることが重要だという。男性は会話に答えを求め、女性は会話に発散を求めており、よく双方の意識の食い違いで言い争いやわだかまりができていたりする。この本に関しては、どちらかというと女性側の会話の性質を掘り下げた内容となっており、いかにして会話を心地よく長く続けるかを重点的に説いている。

ちなみに、僕はかなり会話が下手だ。苦手だし、好きか嫌いかで答えると嫌いな方に入るだろう。しかし、人前でパフォーマンスをする身としては、この口下手は致命傷だ。もちろん、そんなことは遠の昔に認識している。が、なかなか克服することは難しい。いつもどもりながら、相手の発する言葉にどう返すべきか四苦八苦している。そんな悩める口下手に捧げるのがこの本「雑談の一流 二流 三流」というわけだ。

もっとも大事とされているのは、どう相手が話したくなるようなバトンを渡せるかだ。「自分の話をしたがる」という人間の性質・心理を捉え、常にクエスチョンで締めくくる方式は皆様もよくご存知かもしれない。だが、その前にやるべきことがある。それは「雑談の主導権を握ること」だ。この本では、相手から話を始める前に、まずは自分から質問を繰り出すことを勧めている。なぜなら、質問でスタートすることによって、雑談の舵を握ることが可能となるからだそうな。こんな風に、順序立てて雑談のノウハウを記してくれている。

人はまず、相手の言葉より表情を見ることや、心を開くにはお腹を相手に向けることなど、意識をしたことがなかった方法がわかりやすく書かれており、その技術は誰もが実践できそうなものばかりであった。あとは、話しかける勇気を持つだけである。雑談はただ気持ちよく言葉をキャッチボールするだけではなく、社会的な成功にも繋げやすいし、僕のような芸術を取り扱うアーティストにとっては、雑談は絶好のアイデア発掘現場となるから、この本を参考に早速アウトプットしてみると良いかもしれない。

一流はとにかく相手に話させることが上手で、知らない話題であっても”好奇心”を活用し、どんな話なのか掘り下げていくことが得意だという。全体を通して、相手側を気持ちよくさせることを目的とした方法論が多かったように思える。相手ありきの雑談であるからして、話してもらわなければそもそも何も生まれないのだ。講演などでも使えるテクニックも記載されていたため、僕も日常会話にとどまらず、コンサートのMCに応用できないか実践してみようと思った次第だ。

雑談力をつけたい方や、雑談の仕組みを理解したい方は、是非とも読んでいただきたい一冊だ。

それでは、また。

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