僕は大富豪になりたい

僕は大富豪になりたい。使いきれないほどのお金を手に入れたい。自身のコンテンツに惜しみなく投資できることはもちろんだが、少なくともお金があれば大切な存在や家族を守ることができるからだ。だが、僕にはそれ以外にも夢がある。それは、クリエイターたちがお金を介さずに創作活動ができる場所を提供する夢だ。言うなれば、物々交換のスキルバージョンだ。僕は将来的に、スキル物々交換ができるプラットフォームを提供できるようになりたい。歌声を提供する代わりに、動画編集者がほしい。写真を撮る代わりに、記事を執筆するライターがほしい等々。各々のスキルを交換して創作していける媒体だ。

お金の文化を完全に消し去ることはできないが、使わなくても活動していける媒体を利用することなら可能だ。工夫次第では資金なしでも面白いコンテンツを作ることは可能かもしれないが、あるに越したことはないのも事実。0から始められることをコツコツと積み上げていくことも成功哲学の一つ。でもその0の範囲をもう少し拡大することができたら…？と、考えていた時に思いついたのが、このスキル物々交換サイトの案である。

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とは言っても、すでに出尽くしている感が否めないアイデアではあるが、実現できれば創作者が活躍できるきっかけがもっと増やせると思っている。しかし、以前、別の記事でも書いた通り、このお金を介さないスキル交換サイトで収益を得るのは、些か矛盾しているような気がしてならない。お金という媒介を無くした世界を作る上で、運営側が収益を得てしまうと説得力がなくなってしまうからだ。

こうして行き着いた結論が、自分自身が使いきれないほどのお金持ちになることだった。つまり、僕が自腹でそのプラットフォームを提供するということだ。

資金がないがために、本来かけるべき創作の時間をアルバイトなどに費やしてしまうクリエイターは多い。これは仕方のない現実だ。だが、創作活動の実践を積み続けている者とそうでない者とではどうしても差が開いていってしまう。作品も、一人だけで作れるものは限界があるだろう。だからこそ、気軽にクリエイター同士が手を取り合える媒体がほしいと僕は思った。昨今は一人でも手軽に作れるようになってきたが、やはり、餅は餅屋である。技術格差も出るかもしれないが、それはお金を介して執り行う創作においても同じこと。僕の提案するスキル物々交換サイトにおいて大切なのは、資金不足に迷わず創作のスタートダッシュを極限まで早められるようにすることなのだ。

Youtubeや各SNSの誕生によって、世界には才能溢れるクリエイターがたくさんいることがわかった。これだけ存在するのであれば、全員が勝てる未来があったっていいではないか。何を持って勝ちとするかは個人差があるかもしれないが、せっかくの創作活動を楽しめない世界にしてしまうのは勿体無いし、もう終わらせなければならない。誰もが作りたい作品を作って発信できれば、そのメッセージは必ず他の誰かへ届き、また新たな創作物が誕生する。そうして感動の輪が広がっていき、芸術によって平和な世界の構築へと繋げていく。人間ゆえに争いはなくならないだろう。だが、少なくすることはできる。僕は、芸術にはその力が秘められていることを信じているのだ。

スキル物々交換サイトは、僕の夢の最終形態だ。無条件で資金を注ぎ込むにはかなりの財産を築かねばならないが、きっと実現できると信じている。まずは僕自身がアーティストとして、もっと影響力を持てるようにならなければならない。誰もが夢を追うことに恥じらうことなく、まっすぐ、思いのまま駆け回れる平和な世の中を作れるように。社会貢献ができる創作者でありたいと思っている。

目に見えない価値を操り夢を見せるのが僕らアーティストだ。そんな僕らが、夢を裏切るようなことがあってはならない。やるからには、やっぱり楽しくないとね。

なので、もうしばし戦い続けるよ。

それでは、また。