筆者の思想

真のヒーローは”表舞台”には現れない

本当のヒーローや冒険者は、決して表舞台には姿を現さないのではないのかと、映画「インディー・ジョーンズ」シリーズを観ているとよく考える。メディアに登場している著名人たちは商品だ。見てくれもよくするし、中身を伴わせるために努力を積み重ねて自身の能力を磨き上げている。だが、あくまでもエンターテインメントの名においてのことだ。

僕を含めたアーティスト・エンターテイナーは、どこかで承認欲求を捨てきれずに活動している。世界を平和にしたい。傷ついた心を癒したい等々。立派な理念は数あれど、やはり承認欲求に勝るほどのものではないだろう。なぜなら、表舞台に出ている時点で、その活動は承認を得なければ成り立たないものだからだ。綺麗事を話す人ほど、ポロリとエゴに塗れた本音が溢れてくるものだ。例えば、そういった失言は酒の席などで多く聞く事ができるし、酒は開けてはならない深層心理の扉といとも簡単に開錠させる。人間だから仕方のないことだし、それが常識となっているのだから今さら恥ずかしがることもない。だが、できれば自分自身をコントロールしたいものだ。

本当に救済活動を行う人々は、メディアにも取り上げられることのない名も無きヒーローたちだと思っている。映画のインディー・ジョーンズは、僕ら観客からしてみればスペクタクルな冒険者だが、作中の生徒たちにとっては、インディはただの考古学の教授であり、命がけの大冒険を繰り広げていることなど知らない。現実世界でも同じで、真の創造者・探究者・ヒーローは、金銭などには一ミリたりとも興味はなく、ただひたむきに、救って、作っているだけなのだ。ただ、それをやりたいというだけの理由で。だが、一つだけ例外として、ある程度、自身の能力で日銭を稼げるようになってから「俺はお金は興味ない」と平然と言ってのける人間もいる。世の成功者の言葉には後付けが多いため、僕らは注意深く読み解いていく必要があるだろう。

ちなみに、僕自身が名も無きヒーローを謳っているわけではない。ただ、俯瞰的に人間社会の仕組みを観察した上で、思ったことを粛々と書いているだけである。お金が価値を具現化する社会である以上。僕らはお金なくして夢を実現させることはものすごく困難だ。某有名絵本作家のあの方も、金が尽きれば夢も尽きると言っている。名も無きヒーローたちが活躍する映画や漫画などは、現実では成し遂げることができない僕らの真の理想を疑似体験させてくれる。だから、浪漫を抱き惹かれてゆくのだろう。

願わくば、僕の夢もエゴを一切抜きにして叶えられるような時代になってほしいものだ。いや、むしろ自分から変えてみせた方が早いのかもしれない。兎にも角にも、行動した者にしか答えは与えられないのだ。

では、また新時代で。

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