筆者の思想

その”理由”を失くさないで

スキマ時間にぼんやりと考えていることがあるため、今日はその思考を整理してみる。それは、何のためにその仕事に就いているのか?という問いかけだ。

僕らはときに、生きることに必死になってしまうと、目的を見失ってしまうことが多々ある。悲しきかな、その迷いは言動によって頭の中が露見してしまい、人間関係に亀裂を走らせる失敗の要因にもなっていく。切っても切り離せない対人関係が肝になる数々の仕事において、人間関係の不和は精神的にも業務的にもよろしくない。パフォーマンスが下がり、クライアントに迷惑がかかることも必然だ。

これらの問題は「なぜ、僕たちは働いているのか?」という、「そもそも論」を見直して行くことで答えが見えてくるだろう。

さて、もしも、あなたが清掃員であるとして、「何のために働いているのか?」と聞かれればどう答えるだろうか。お金のためだろうか?それとも、その場所を綺麗にすることだろうか?二つの回答を見てわかる通り、どちらも比重が自分に偏っているため、ある意味、自己満足な目的となってしまっている。が、真の目的は、表面的な部分よりももっと先で待っているものだ。では、以上を踏まえて、もしも僕が清掃員だとしたら、どのような回答になるのかを答える。

僕ならば、「利用するお客様が常に気持ちの良い状態で生きられる環境を作り出すこと」を目的にしていると答えるだろう。

目的とは自己の課題ではなく、自己の課題の向こう側で助けを求めている人たちによって強く結ばれているもの。利己的な側面を持つ人類にだって利他的な性質がちゃんと備わっていることは、行動経済学においても明らかにされている。僕らが日々、汗水垂らして邁進している業務の一つひとつは、利他性によって築かれていて、決して自分独りだけでは成立しないものなのだ。

なぜ綺麗にするのか。なぜそれでお金がもらえるのか。掃除をすれば喜ぶ人がいる。喜んでもらえて、初めてその報酬がお金となって僕らに与えられるのだ。決して、その順番が逆になることはない。それが、需要と供給と呼ばれる所以となっている。

僕が歌を歌ったり物語を執筆している目的の中には、もちろん、自分が歌いたい、書きたいという気持ちがあるからだ。しかし、本来の理由はもっとその先にある。それは、歌や物語を見て聴いてほしい人たちがいる。僕が歌えば喜んでくれる人がいる。僕の書いた物語を読みたい人がいるという事実があるからだ。これらの事実を知っているから、僕は自分の夢を諦めずに、今日も明日も、どうすればもっと多くの人に発信できるのかを模索し、実践を繰り返しているのだ。

僕の発信で幸せになってくれる人が増えれば、その分、僕も豊かになってゆく。この循環を作り出すために、僕は創作者として呼吸を続けている。

生きることに必死になるのではなく、僕やあなたも、生きることに楽しみと幸せを意味付けなければならない。なぜなら、地図を失った旅人の如く、知らぬまに底なし沼に足を突っ込んでしまいかねないからだ。

今、自分自身が取り組んでいる物事の先に、いったい誰が待っているのか?今一度、僕らは脳みそを使って、宿命について考え抜かねばならないだろう。

それでは、また。

2月18日「MAGUMAマンスリーコンサート Vol.2」

場所:yomihana~宿花~
神戸市中央区加納町4-7-26藤嶋ビルB1

時間:開場 17:30 開演 18:00
料金:3500円(1ドリンク代込み)

限定20名様まで。

※コンサート後も宿花でご飲食可能です。
※食べ物のみ持ち込みOK。

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