広告 筆者の思想

調和とミニマリズムを重んじた「自分の村」を作る

「あつまれどうぶつの森」をプレイする話ではなく、僕には実際に村を作るという夢がある。

コロナによって郊外や田舎に疎開する人が増えてきた。企業もそこに狙いを定め、各所の古民家を買い取っている。リノベーションして、賃貸や宿泊施設として提供するためだ。

僕は都会が大の苦手である。比較的都会から距離を置いた地方都市であっても、人工物で囲まれた生活にはそれなりのストレスがかかるからだ。言葉で説明できないが、消化できない異物が胃袋に入り込んだような気持ち悪い感じがするのだ。

しかし仕事は都会に集まっている。ノマドワーカーが浸透した今でさえ、世を全力で生き抜くためには都会への移住を推進される。特に芸能系はその傾向が強い。過去に比べるとかなり寛容になっているが、まだまだ自由には程遠い世界だ。息苦しさから抜け出すためには、自分から解放された空間を作り出すしかないのかもしれない。

最先端のテクノロジーが凡人を圧巻させていく中。一昔前から「村作り」が注目されている。冒頭でも書いたが「あつまれどうぶつの森」のようなゲームの話ではない。現実世界にオリジナルな村を生み出す取り組みのことだ。

表現が合っているかわからないが、既に世捨て人と呼ばれる人間が形成したコミュニティがいくつか存在するようだ。共通意識を持った同志たちは、互いに協力し合いながら山奥に集落を誕生させ、悠々自適な生活を営んでいると聞く。

喧騒から逃れ、物欲から逃れ、人と適度な距離感を保った生き方……僕と同じように、これまで刷り込まれ続けた概念に疑問を抱き疲弊した人間がいたのだ。

現代の技術と原始の技術のバランスをとった生活をする人もいれば、完全に原点回帰した生活にチャレンジする人まで、「自分にとっての幸せ」を追求する猛者が増え続けている。僕も少し前から農業に着手し始めたが、いよいよ本格的に自然と寄り添った生き方に移行していきたいと思っている。食べる物を自分で作り、必要最小限の物だけで生きるのだ。

となれば、まずは田舎への引っ越しだ。緑豊かな古民家へ移り、仕事と農作業をしながらのんびりと過ごす……なんてビジョンが膨らんでいくが、現実はそう甘くはないようだ。各所の村には昔ながらのしきたりがある。それが悪いというわけではないが、現代人の考え方とはそりが合わない部分も多いだろう。例えば、近所からの差し入れがあれば「ただもらうだけ」では済まされない。そこには必ず見返りが求められていると言う。

実際に返礼品を要求されるわけではないが、恩返しがなければすぐに噂になり村八分になる可能性も少なくない。心理学で言えば、人間には「返報性の原理」と呼ばれるものがある。与えられたら返さなければならない気持ちになるのだ。僕のような極度の対人恐怖症の持ち主にとっては地獄のようなもので、うまく付き合っていくためにはそれなりのスキルが求められるだろう。

実は田舎は「お金もかかる」と聞いたことがある。

家のリノベーションや農業の器具。車などの移動手段の確保はもちろんだが、最もすり減らされるのは時間という価値だ。

村によって違うかもしれないが、村民は各行事への参加が必須となっていることが多い。祭りや自治体、消防団が代表格だろう。お金は発生しないが「やることが多い」。つまり、必要以上に自分の時間を消費されてしまう。「時は金なり」という言葉があるように、時間とお金は等しい価値がある。そう考えると、自分の時間とバランスの取れた生活を送るには困難を極めるかもしれない。あくまでも憶測に過ぎないが……。

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僕は代々受け継がれてきた生き方を否定したいとは思わないし、無理矢理考え方を変えたいとも思わない。何故なら、その人たちの人生が間違っているわけではないからだ。

地方移住で調べると、僕が書いたようなデメリットは星の数ほど出てくる。だからと言って村の暮らしを諦めたいとは思わない。由緒正しいしきたりが許容できないのであれば、自分で新しい村を作ればいい。僕が村を作りたいと思った理由はここにあった。先人たちも、きっと同じような結論に辿り着いてコミュニティを誕生させたのだと思う。

とは言うものの、村を作るのは容易いことではない。

ライフラインを構築するだけでもかなりの労力がかかるだろう。でも、来る未来のことを考えれば損のない生き方だ。何故なら、展開されている大型プラットフォームが倒れるようなことがあっても、自給自足で生きてさえいれば巻き込まれずに済むからだ。

頼もしいジャイアンには頼りたくなるが、永遠にジャイアンが生き続けることはまずありえない。僕らはジャイアンに全てを捧げるスネ夫ではなく、ジャイアンの生き方を吸収して成長する良いスネ夫にならなければならないだろう。

僕は知らず知らずのうちに欲に駆り出されて生きてきた。疲弊した心に残ったのは「在るもので普通に生きること」だ。欲しいものはすでに手の中にあり、必要最小限でも幸福な生活を送ることができると気づいた。自分自身が資産であることと、太古の昔から地球に有り続ける自然の力と共存して過ごしていく……この考えが、「村を作りたい」という夢を育んでいった。

食べる物や過ごす場所など村人と協力して作り上げ、かと言って過度な接触はなく各々が自由なスタイルで生きていける村。MAGUMAという資産で「需要と供給」を成立させ、他者貢献が成功したあかつきには、ミニマリズムとナチュラリズム……「調和」を重んじた村作りを初めよう。

偉そうに説教を垂れるような人間にはなりたくないが、せめて自分の言動と生き方が、あなたや誰かへの学びに発展してくれたら嬉しい。

村を作る際は、またブログにて報告しようと思う。

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