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MAGUMAの綴った短歌集その1「人間代表」

短歌集その1「人間代表」
※随時更新

戦争反対の旗を掲げる者が戦争反対という名の戦争を仕掛けている闇

「学校で習ったから」と、常識であるかのように振る舞うことを習う

都合の良い解釈をするなと曰うは自身の都合の悪さを隠すご都合主義

空の青さを認識できることこそいま我らに残された唯一の平等的価値

現在ありきの精神、精神ありきの現在、どちらの世界も誠の人生なり

隙を許さぬ人間故に隙を知らせる警笛をいち早く察知する空腹の人間

真面目な人ほど損をするを真面目に受け取って身動き取れない真面目

ブーメランのごとく帰ってくる俊敏にして優秀なる誰かに発した説教

怒らないからという逆に恐怖を煽るこの心理的攻撃に名前をつけよう

お金に価値はないと言いながらも自販機の釣り銭口を確認する愚かさ

安さ故に調子に乗って注文したことで高級料理店と並ぶ恐怖の合計額

呼ばれることでプライドをズタズタにされる骨なしチキンという商品

私は鬱だと言いながら食べる時は食べ眠る時は眠る超健康な鬱病候補

死後の世界があるにしろないにしろ、無であるならばその問いも無だ

人を甘い蜜で誘惑しその鋭利な棘で完膚なきまでに叩きのめすのが夢

上手くいかないからと無闇に責任転嫁は許されない、がコロナは例外

撫でてやれば目を瞑り悦に浸った表情を演出するイグアナの逃避行動

米からルーへ、ルーから米へ、形揃わずモヤモヤ食べるスープカレー

その気がないにしろ誘いには最大限の情で応える「行けたら行くわ」

「猿みたいな顔だ」と他人を噂しているもと猿だった生き物それが私

秩序に反した行動を革命と謳ったとしてもその決断で新たな壁が建つ

環境保全と称して環境を破壊して建てる城に君主は何を想い何を成す

真実と思い込ませて嘘を演出し、次第に自身を見失い真実を見失った

周りが同じ人間だと誰が証明できるのか気色の悪いこの世界の生き方

「君がいれば幸せだよ」という臭い言葉の素晴らしさを知った32歳

宇宙を見上げ宇宙へ焦がれる我々が最も見逃している地底世界の存在

宛もなく歩き続け疲れていても止まれない自分は病んでることを知る

お金がすべてじゃないと言い張り働くことから逃げ続ける貧乏人たち

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