木々を薙ぎ倒すほどの
強烈な心のブレを感じ
何度も何度もその刃を
懐にしまおうとふんばり続けてきた
我が身を案じるどころか
マゾヒストのように痛ぶり続ける毎日
あたりおかまいなしに暴れ回る様相は
さながら台風のようである
私はこれほどまでに乱暴なのか
私はこれほどまでに凶暴なのか
ふとひび割れた外壁の隙間から
内側に潜む闇を覗き見てみた
驚くことに
中はいたって静寂の世界だった
外側とは格段に違った平穏な空間が
嵐がおさまるのを今か今かと待ち侘びていたのだ
我々は中心を知らねばならない
我々は中心を見なければならない
この世の主人公になるも脇役になるも
すべては中心を知る者の手の中にあるのだから
望んでもいない悪役になる必要など
決してないのだから