この世界に無駄な要素なんてない。とは言い切れないけれど、雑用は、その用事が雑だと思っているからこそ発生するのかもと、最近思います。本当は、その用事をこなせる人がいないと苦労するはずなのに、どうしてその事を雑と表現してしまうのでしょうか。悪い場面で使用される頻度が多いことが要因となっているのかもしれませんが、雑にも良い表現と悪い表現があるようです。
例えば、「いろいろなものが入り混じる」という意味でも表現されているし、英訳で調べると「大まかな」「いい加減な」と表記されています。いい加減という言葉も悪く捉えられがちですが、適度に加減を保つという意味では悪い言葉ではありません。問題は、使うタイミングなのだと思います。
雑という言葉には「粗末な」という意味も込められているため、ほとんどの人が不祥事を指摘する際に使っています。しかし見方を変えれば、いろいろなものをこなしていけるマルチプレイヤーとして賞賛できる言葉にもならないでしょうか。最初にも言ったとおり、雑用（大まかなタスク）をやってくれる人がいなかったら回らない現場もたくさんあるじゃないですか。でも、この作業に雑とつけてしまうから、どうにも悪い印象で受け取られてしまうようになった。
雑用というものは、初めから存在しないのかもしれません。すべてはパズルのピースのように必要なものばかりです。大切なのはどこに嵌め込むかを慎重に吟味すること。雑用というカテゴリーを産んでいるのは僕ら自身で、どのタスクも組織を回す上では必要な要素です。
と、ここまではわかっているけれど、言葉のニュアンスが壁を作ってしまっている。どうにか、雑用という言葉以外の最適な表現はないものでしょうか。
日本語ってほんと難しい！
それでは、また。
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