頼り、頼られ、生きてゆく

頼れることに悪い気はしない。どうにも仕事が増えるのは昔から苦手なタイプなのだが、ここ最近は考え方が大きく変わったようで、声をかけられるということは、それくらい頼られやすい雰囲気を出せるようになったのだと思えるようになった。いわゆる、ポジティブシンキングというやつだ。

都合がいいだけかもしれないが、そういった怠慢から助けを求められると敏感なのでセンサーが反応する。つまり、見破れてしまう。だが、純粋に僕を求めてきてくれる人間に対しては、真摯に応えていきたいと素直に思えるわけだ。最近、僕は体験しているのは後者になる。応えきれないこともあるのだが、できる限り、可能性を探して対応している。相手に残念な気持ちになってほしくないという想いもあるし、僕を頼った甲斐があったと感じてもらいたいからだ。

頼られてお礼を言われるたびに、大げさかもしれないが、僕もこの地球に生きてていいんだと、自己肯定感の向上につながっていく。誰かを助ける行為は、自身のモチベーションを維持することにも大変重要な役割を果たす。ただ今を生きることだけを考えていればよかった狩猟採集民の時代から一変し、様々な将来が見え始めたことで、僕らは多くの不安を抱くようになってしまった。だからこそ、当時のような人と人とのつながりは大切にしなければならないと肌身で感じている。僕は対人か極端に苦手だが、それでも良い人間関係は今後も築いていきたいと思っているので、歌いながら、綴りながら、少しずつ慣れていこうと思っている。

その意識が功を奏しているのかわからないが、冒頭でも話したように、最近は人に頼られることが増えてきたわけだ。誰かがいないと頼れないし、頼られることはない。決して一人では生きていけない世界で、当たり前の価値を学んでいる最中である。貴重な経験を、ありがとう。

それでは、また。