人類 皆 天才

本来であれば”天才だった人間”はいったいどれくらいいるのだろうか？極論、この世にいるすべての人間は天才になり得る…というよりも、天才としての素質を兼ね備えていると言っても過言ではない。しかし、多くがその能力に気づくことなく、妥協や挫折、そして逃避の道を選んで平々凡々な生活を送っているのが現実だ。それもこれも、僕らの言動一つで、無意識に天才たちの芽を摘んしまっていることが要因として挙げられる。

画期的なアイデアを「そんなことができるわけない」と一蹴したことはないだろうか？　「自分が知らない」という理由なだけで、新しいことに挑戦する人を制止してはいないだろうか？　平凡に過ごすことは悪いことではない。だが、僕やあなたがその人のためを思って抑制している行為は、実は天才として開花するはずだった人たちの将来を打ち消してしまっているかもしれないのだ。

僕は、持っている能力に気がつけないのは非常にもったいないと思っている。その力でもっと人の役に立てるかもしれないのに、ろくに自分のことを知らない人間たちによって拒絶されることで、世に出る前に淘汰されてゆく。嘘のような話だが、こんな悲しい現実が本当に起こっているのだ。

愚痴を話すときも、宛のない時間に付き合わせるときも、僕らは相手の時間に責任を持つことはできない。たとえ無駄な時間を過ごしたとしても、使用した時間を返却することは不可能だからだ。それと同じく、相手の発想を安易に突き落とす行為は尊厳を叩きのめすだけでなく、その人の人生を大きく変えてしまうほどの影響力を持っている。飛び抜けていたり変わっている存在ほど、理解を示し受け入れられるくらいの寛容さを持ち合わせたいところだ。

iPhoneだってクラウドファンディングだって、初めは誰も所有するとは思っていなかったし、クラファンに至っては詐欺商法だと罵っていた。にも関わらず、今ではPhoneを持っていない人の方が少ないし、資金調達といえばクラウドファンディングと言われるほど利用する顧客が増加している。この世は理解できないことほど未来的で天才的な要素が秘められているもの。「できない」「やめとけ」などと自分の尺度だけでその可能性を潰す行為は非常に愚かなことだと僕は思う。

万人が持ち合わせている能力が惜しみなく発揮され、受け入れられる時代が来ることを切に願うとともに、そういった時代を作るべく、僕も引き続き、エンターテインメントの発信を継続していこうと思う。

それでは、また。