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卑弥呼の映画がいよいよ完成に

邪馬台国の女王「卑弥呼」をテーマに制作した映画「THE HIMIKO LEGEND OF YAMATAIKOKU」がいよいよ完成する。皆様の目に、耳に、お届けする機会が迫ってきた。「少しずつ」と表現したのは、いまだ完全な形でパッケージングできていないことが主な理由である。

始まりから不穏な空気と共に進行してきたプロジェクト。声明文にも上げさせていただいた通り、僕らはとんでもない被害を被ってこの制作を立ち上げ直した。人手も何もかも不足している状態で、果たしてこの大作を完成させることができるのか? 誰もが不安と混乱の中、もがき、彷徨い、潜り抜けようと絆を確かめ合っていった。

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もともと脚本家として参加した僕は、物語を執筆した者として一番骨組みを把握していたことから、いつの間にか共同監督H.A.Pの一員として監督を努め、日夜、奈良県へと足を運ばせ撮影を指導していった。そして同じく、骨組みを理解する唯一の存在が自分だけだったために、いつの間にか映像の編集にまで従事し、現在に至っている。本来であれば、その手の作業はプロフェッショナルに依頼したかったのだが、現実がそれを許すことはなかった。僕はこれを、一つの試練として受け取ることにした。

映像に関しては、映画の編集はほぼ未経験だったため、困難な日々が続いた。設備が整っておらず、書き出すための容量がなかったり、色味の調整や整音も無知だったため、独学で調べながら着手していった。連日の徹夜を経てなんとか理想を形にできたのもここ数日のことだ。試写会までに粗編集が間に合わず、途中までしかできていない映像を観せなければならない時もあった。悔しさと恥ずかしさで気持ちが溢れ返りそうになるも、信頼を勝ち取るため、懸命に試写会を執り行っていった。その都度、不甲斐なさに挫けそうになったが、観客に内情は関係のないことだと、教訓として深く胸に刻み込んでいった。反面、映画作りの奥深さを知ることができ、業界の第一線を駆け抜ける先駆者たちへ、改めて敬意を抱くことができた。

諸々の事情はありながらも、僕がこの作品をどうしても皆様に観ていただきたい気持ちに変わりはない。作者としての想いが、今日に至るまで首の皮一枚で繋ぎ止めてくれていたのだと確信している。もちろん、仲間の支えと力によって得たものも大きい。

卑弥呼と邪馬台国はとても魅力溢れる歴史の一つだが、僕はこの日本史をただ伝えたかったわけではない。

成長するにつれて誰もが忘れそうになる浪漫、夢を思い出すキッカケになる作品にしたかったのだ。気付かぬうちに凝り固まった思想に翻弄され、生きるだけで余裕のない人々の心に、太陽を照らすことはできないものかと。全員を救うことはできないかもしれないが、少なくともこの映画を観た「たった一人」の希望になれたらと想いを馳せて、物語を執筆し、視覚化させるために奮闘を続けてきた。

奈良の穏やかで強かな歴史・文化を作中に込めながら、卑弥呼と邪馬台国を通して伝えたいのは「あなたも太陽」であるという事実だ。

この作品にご尽力いただいたすべての人間は間違いなく太陽そのものだった。ならば後は、それぞれの太陽が輝ける発信の場を作っていくしかない。それが、負けじと立ち上がった同志たちにできるせめてもの恩返しとなる。そして、この映画に触れた誰かがまた「新たな太陽」として立ち上がることに繋がれば、これ以上に嬉しいことはないだろう。

この映画を評価が受けられるランクまで持ち上げることができれば、必ず賛否の別れる作品となる。恐らく、批判も相次ぐはずだ。タラの話は北海道とよく言うが、僕はそれを覚悟で発信することに決めた。

結局のところ、物語のメッセージをどう解釈するのかは、受け手である観客自身が決めることだからだ。あなたが想い、感じたことが結果になるのだから、その結果に僕が是非を論することはない。

現在、映画「THE HIMIKO LEGEND OF YAMATAIKOKU」は最終調整に入った。

もうすぐ、この太陽を空に舞い上げる時が訪れる。

その時は是非、日の下にお集まりいただけるよう、心からお祈り申し上げる。

それでは、今一度試練に戻る。

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