日誌 映画

死して尚、卑弥呼は大衆を惑わす

日本の歴史上、存在しない女王がいる

 

「卑弥呼」と呼ばれるその女王は

中国の史書「魏志倭人伝」に突然現れた

 

魏書によれば、それは鬼道を使い、大衆を惑わす

大変マジカルな女王だったそうな

 

「魔女っ子卑弥呼ちゃん☆」

…なかなかにして興味深い

 

卑弥呼が収めていたとされる邪馬台国も

いまだにどこにあったのか明らかにされていない

調べたところ、九州説・畿内説・越前説・四国説

挙げ句の果てには、ボルネオ説まで浮上しているようだが

その情報はまだ探りきれていない

 

邪馬台国は敵国である狗奴国との戦いに備え

三国志に登場する魏国の皇帝に貢物を施し

いざというときの後ろ盾を確保していた

 

要するに

「高価なものをあげるから、ピンチになったら戦力を貸して!」

といった取引だ(無論、こんな軽いノリではない)

 

その取引が実に巧妙だったらしく

卑弥呼は魏の皇帝より「親魏倭王」の称号を与えられた

つまり、彼女こそが倭国(当時の日本を指す)の女王だと認められたのだ

 

しかし、狗奴国の男王「卑弥弓呼(ひみここ)」との戦い敗れたのか…

定かではないが、この魏書によると、卑弥呼は突然、死亡したと記されており

その後は宗女である「トヨ」が女王として君臨したらしい

 

その後、大和政権と呼ばれるものが成立されるまでの

150年間が空白となっており、卑弥呼の実在性、邪馬台国の有無

すべてが未知の分野となり、いまだ長い論争が繰り返されている

 

実はそんな「卑弥呼」を題材にした映画を撮影中である

僕が脚本を執筆し、共同監督H.A.Pの一人として

畿内の奈良説と日本神話をフューチャーして制作している

 

「THE HIMOKO LEGEND OF YAMATAIKOKU」

 

日本の古代史、考古学を参考にした

実はこうだったかもしれない、空白の歴史浪漫ファンタジーが誕生した

オカルトとそうでない部分を、程よくブレンドした傑作である(自称)

 

主演の中村陽菜さん、そして神戸のウタウタイであり

今回のキーとなる卑弥呼役のひづきようこさんを含め

他にも、村田雄浩さん、田中要次さん、冨家規政さん

戦場カメラマン渡部陽一さん

吉本より高井俊彦さん(元ランディーズ)や

ナレーションに杉田かおるさんまで加わってくださった

 

いずれも、僕の執筆した脚本を読んだ上で

出演を快諾してくださった方々だ

まずはこれだけでも、自分を誇らしく思いたい

 

実は卑弥呼の映画は

岩下志麻さんが主演を務めた1974年の映画「卑弥呼」以外存在しない

これほどニッチな層を獲得している人物であるにも関わらず、何故なのか…

少しばかりの不安を抱きつつ、卑弥呼の呪いで中断されないことを祈りながら制作している

 

日本と言えば、侍、武士、忍者、クノイチ、芸者、舞妓…

これらの文化が注目されがちだが

そろそろ、ジャパニーズダークヒストリーもクールに展開できないものか?

 

今作は、そんな新たなクールジャパンの先駆けになることも目的としている

グローバルにHIMIKOブームを轟かせれば、きっと面白いことになると感じている

 

何も、教養を強要したいわけではない

卑弥呼がいたのかいなかったのか

邪馬台国は畿内なんだ!とか

そういうことを言いたいわけではない

 

僕らはもっと寛容な気持ち面持ちで

歴史を楽しみ、そして広い意味で教訓を得るべきなのだ

 

過去を知る者こそ

未来を見通すことができる

 

そんな”人としても”共有できるメッセージを

今作にはふんだんに盛り込まれている

 

「太陽は、一つだけとは限らない」

 

この言葉の意味を、是非とも映像でキャッチしてもらえればと思う

 

死して尚、卑弥呼は大衆を惑わす

 

THE HIMIKO制作委員会もまた

不確かな歴史「卑弥呼」に踊らされ

一つの映画を作り上げようとしている

 

あなたも、一緒に踊ってはもらえないだろうか?

無事に完成することを祈ってもらえると嬉しい

一般公開は来年の春に予定している

 

それでは、”生きていたら”劇場で会いましょう

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