広告 筆者の小説・詩

詩「共同体」

共にいる いつも共にいる
はじまりは遥か記憶の彼方
共にいる いつも共にいる
たったひとつの共同体
健やかに ただ穏やかに
願い歌おう「幸せ」を

煩わしくも愛おしい
紡ぐ螺旋は脈脈と
量子の世界を駆け抜けて
想い思いを通わせる

鳥が空を飛ぶように
海に魚がいるように
いつでも糸は繋がって
その身この身を案じてる

遣る瀬無い夜の日も 白黒の朝の日も
ひとりにしないよ ひとりじゃないよ

共にいる いつも共にいる
はじまりは遥か記憶の彼方
共にいる いつも共にいる
たったひとつの共同体
健やかに ただ穏やかに
願い歌おう「幸せ」を

溢れる水は涙となり
止まぬ流れは滝となる
ならば器を寄せ合って
分け合い飲み合い笑い合おう

時の支配に導かれ
群れから群れへと渡らされ
終わりを知らないパレードは
いつしか孤独を築き上げる

帰りたいあの場所に すがりたいあの人に
ひとりにしないよ ひとりじゃないよ

共にいる いつも共にいる
悲しみは遥か宇宙の彼方
共にいる いつも共にいる
たったひとつの共同体
大らかに ただ清らかに
願い贈ろう「幸せ」を

共にいる いつも共にいる
結ばれた遥か悠久の絆
共にいる いつも共にいる
たったひとつの共同体
健やかに ただ穏やかに
願い歌おう「幸せ」を

大らかに ただ清らかに
願い贈ろう「幸せ」を

この星の 奇跡の出会いに
願いを込めて「ありがとう」

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