石原裕次郎さんのシングルより「ブランデーグラス」をカバー。大人ならではの濃厚な恋愛をムーディに演出した一曲。
つのる恋心を仕草だけで相手に伝えようとする大人の意地が、社会に揉まれて子供のようなに素直に言葉で表現できなくなった退廃感を見せる。歌詞の中に登場する二人は、きっと許されない愛に目覚めた者同士。男の目線で語られる状況は、すがる女性を制止しようとするも、どこか自分自身も抗えない心境に陥っていることがわかる。結ばれたとしても、この愛はいつかは終わる。グラスの底のブランデーの如く揺れる心。二人は終わりを知る禁断の恋へと身を投じていく。果たして、その行方は。
男の脆い精神が石原さんの強くも弱すぎもしない歌声によって絶妙なシャレオツ感を出し、聴く者の心の傷を抉っては静かに包み込み癒していく特殊なナンバー。男はどんな状況であっても格好をつけてしまうもの。男の性がとてもよく表現された一曲だと感じた次第だ。非常に繊細な楽曲のため、カバーするのにはかなりの勇気を要したが、是非ともご視聴いただきたく思う。
あなたの思い出とリンクするかどうかはわからないが、当時の記憶の呼び起こしながら浸っていただきたい。
「ブランデーグラス」
作詞：山口洋子 作曲・編曲：小谷充
歌唱：石原裕次郎
それでは、また。
2月18日「MAGUMAマンスリーコンサート Vol.2」
場所：yomihana~宿花~
神戸市中央区加納町4-7-26藤嶋ビルB1
時間：開場 17:30 開演 18:00
料金：3500円（1ドリンク代込み）
限定20名様まで。
※コンサート後も宿花でご飲食可能です。
※食べ物のみ持ち込みOK。
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