海でも山でもどちらでもかまわないが、自然に囲まれた閑散とした場所にタイニーハウスを建てて暮らすのが僕の夢だ。
半自給自足生活に憧れを抱いてから今だ実行には移せていないものの、やがて訪れる飢餓や水不足などの問題も考え、大型プラットフォームに極力頼らない生活に向けて、そろそろ着手していかなくてはまずいだろうなと考えている。
太陽エネルギーから電気を作り、手作りガソリンを駆使した車で移動。家の前には自然農、不耕起栽培で育てた有機野菜たち。食事は自分で育てた野菜から摂っていく自然に寄り添った生き方。ただ、地球で生きるためだけに生活すること。そんなシンプルな幸福を味わいたいと、日々、イマジネーションに拍車がかかる。
そもそも、僕は自然が好きだ。人工物に囲まれた生活はストレスになり、どうにも生きた心地がしない。便利なのは良いことだが、その代償として支払っている価値が、僕にとってはあまりにも大きすぎる。一刻も早く抜け出さなければ、支払わなければならない価値がどんどん増えていく。自然の中で暮らしたいという夢は、ある意味、激戦の最中から逃げることと同義だろう。ハイになるあまりに、自分の歯車が綻び始めていることに気がつけない人生は真っ平ごめんだ。全力で戦う人たちを否定するわけではないが、少なくとも、僕にはそんな生活はできない。
自分自身が、もともとどういった感性を持っていたのかはわからない。しかし、文明の発達によって失ったものは多いと思っている。自然の中に浸ることができれば、かつて目覚めていた力が深き眠りから解き放たれるのではないかと思うのだ。例えば視力であったり、直感であったり、力といっても様々だ。もしかすると、まだ出会えていない自分を見つけられるかもしれない。僕は納得のいくまで自分探しというものを継続し、本来の自分という価値を取り戻したいと願っている。
また、なぜタイニーハウスなのかというと、僕が兼ねてより理念としているミニマリズムを追求したいからだ。
僕らは所有することに妙な価値観を抱いているが、実際に必要なものなんて高が知れている。他人の目を気にしているから、ファッションとして多くのブランドを持ちたがる。果たして、それが”本当の自分”と言えるのだろうか?と、僕は疑問に思うわけだ。真のブランドは自分自身だと思って生きる方が、幾分が心地よい気になれるというもの。モノを減らすことによって、当たり前すぎて忘れてしまっていた自分の価値に気がつける。僕がタイニーハウスで自然と共に暮らしたいのは、そんな風化してしまった大切な心を常に忘れずにいたいからなのだ。
2023年。時代はちょうど分岐点に差し掛かっている。
今だからこそ、僕らにはどういう生き方をしていくのか選択することができるのではないか。僕は歌手としても作家としても大成したいが、根底にあるのは日常での幸福だ。失ってから気づくような幸せではなく、初めから失いたくない幸せを大切に持ち続けることこそ、サステナブルな生き方だというのが僕の考えである。
皆はどう思うだろうか?
とりあえず僕は、理想の暮らしが実現できるように、夢との真っ向勝負を継続していく。目指せタイニーハウス。目指せ自然農。調和よ永遠に。
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