広告 筆者の評論

映画「Mother Lake」鑑賞・レビュー

以前、脚本を執筆した自主制作映画「キャッチボール」に

ご出演くださった俳優「BOSS戸田」さんのご招待で、

映画「Mother Lake」を鑑賞しました。

BOSS自身も漁師役として出演されています。

※僕のレビューは、作品から読み解いた個人的思想・メッセージを公開していきます。

重ねた年月によっていろいろな形に変わってしまう

儚くも美しい”夢の在り方”を、大人と子供の目線、

そして、琵琶湖の龍神伝説を絡めて展開。

滋賀県でのオールロケで作られた

地域の愛が溢れた映画です。

父と子のすれ違い

少しばかりのオカルト要素

そして夢をテーマにしたジュブナイル

この三つの調和がうまく保たれた作品だと感じました。

自分の夢と向き合うことを忘れていた父親と、

漠然としていながらも、着実に「やりたいこと」に向かって

走り続ける息子との対比が、人生における最も大切な

幸せになるために生きる」ことを教えてくれます。

その二人の中心には、マハトマ・ガンジーの

「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ」

という名言を胸に、カメラマンとして走り抜けた、

今は亡き母親の姿がありました。

別所哲也さん演じる主人公の父は、

そんな妻の”夢の続き”を受け継ぐように、

会社を辞め、カメラマンとして働く日々を送る。

「夢を持っていた妻が先に逝き、

何もない自分がこうやって生きている」

夢というものがどういうものなのか」を知りたい。

それほどまでに、本当にやりたいことがわからなくなってしまっていた大人の姿を、

父という存在を通して表現。

その反面、主人公の少年少女は、

大人が忘れかけていた情熱をもう一度思い出させてくれる、

夢の象徴のように描かれている。

僕たちは知らぬ間に、そこかしこに転がっている

概念に縛られて生きていきます。

その縛りは、社会に踏み込んで行く度に増えてゆき、

いつの間にか、自分の考えなど存在しない、

虚無の世界にたどり着いてしまっている。

自分のための人生を生きる

こんな簡単なことができなくなっている人って、

実はたくさん存在しているのだと個人的に思う。

他人からも自分からも逃げてしまい、向き合うことを忘れてしまう。

けれども、そんな鬱々としたままではいけないこともわかっている。

そんな時、人間は自暴自棄に陥ってしまう。

信じることを諦めたくない子供と、

信じることを諦めてしまった大人。

それぞれがぶつかり合い、葛藤し、

最後には、全力で生きている喜びを味わう。

夢を掴んだ時の幸福って、

こういうものだったんだ。

もう一度、自分の夢を信じてみようかな。

そう思える映画でした。

琵琶湖に幻の生き物「ビワッシー」がいる!

そんな発見から物語が始まる今作品。

馬鹿馬鹿しいと思うかもしれない。

薄っぺらいと思うかもしれない。

しかし、そう思ってしまう感性こそが、

あらゆるものを見えなくしてしまっているような気がします。

真実は、いつもすぐそばにあって、見ようと思えば誰にだって見れるんです。

社会にねじ曲げられてしまった信じる心を、

この映画を観て、もう一度、思い出してみませんか?

映画「Mother Lake

その目で夢を再発見してください。

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