紙の本とWebメディア

2024年2月6日

紙の本や新聞は、インターネットによって淘汰されてゆく。なんて予言を聞いてから数年。まだまだ紙媒体の需要は絶えず続いている。話によると、紙媒体で読書をした場合は、電子書籍で読んだときよりも記憶に残りやすいという。これは、認知科学の研究で明らかになった事実だ。なぜかというと、スマホでの読書だと前頭葉が過剰に働いてしまうため、注意散漫になってしまうからだ。対する紙媒体の本は、しっかりとリラックスした状態で読書に没入することができるため、脳へのインプット率が高まるらしい。

ちなみに、僕の結論は「どちらでもいい」だ。

喫茶店や自宅でまとまった時間を確保できたときは、紙媒体の本をゆっくりと楽しむ。だが、移動中やスキマ時間などでは、物質的な出し入れをしなくて済む電子書籍を利用している。Kindleの読み放題を利用しているため、待ち合わせで待機しているときや電車移動中は非常に読書が捗る。要するに、状況に応じて使い分けているのだ。

新旧、それぞれにメリットがあることに加えて、古き良き文化を知っている一定数の年齢層が存在している限り、まだまだ時代の完全な切り替えは難しいということだろう。自分の知らない世界がやってくると嫌厭してしまうのが僕ら人類だが、それはただたんに中身を知らないからに他ならない。スマホだってはじめは誰も使いたがらなかったが、今となってはスマホなしでは生きられない人間の方が大多数を占めている。

本と電子書籍だけではなく、新旧どちらにも相応なメリットが豊富に含まれていることを理解して、自分の人生に上手く溶け込ませて利用していくことが大切だと思う。知ろうともせずに文句ばかり言っていると、いつの間にか時代の波に置いてけぼりにされてしまい、結局、生きづらい状況を招いてしまうことになるのだ。

どちらの世界も、ほどほどにバランスをとりながら付き合っていけばいい。少なくとも、僕はそう思う。

それでは、また。