広告 筆者の思想

類は最悪の友を呼ぶ -コンフォートゾーンを拡大せよ -

「類は友を呼ぶ」とは

の合うや似た者同士は、自然と集まるものだ、ということ。(コトバンク一部抜粋)

「友」と「仲間」は違うものだ。

友は何気ない間柄で構成されており、気軽に付き合える関係。良く言えば、支え合い助け合える存在。悪く言えば、時間を奪い合う不要な存在だ。

仲間は同じ志を持ち、理想へとたどり着くため共に高め合える関係。良く言えば、効率的な存在。悪く言えば、ビジネスライクな存在だ。

自分が今どのレベルにいるのかは、周りの人間関係が物語っている。常に一緒にいる知人たちが見下してしまうような人ばかりなのであれば、あなたはその知人と同じレベルで見られているということだ。あなたが現状に納得いっていないのは、あなたが今の世界を望んでいるからに過ぎない。同じく人間関係に悩まされているのであれば、あなた自身がトラブルを招く人間を誘っているのだ。

極端な言い方は敵を招くことになる。しかし、極端な方向転換をしなければ今を変えられないのが現実だ。

性質上、人間はいつまでも同じ場所で生き続けたい生物だ。当然、いきなり知らない事態に直面すると混乱し、ストレスがかかる。挑戦できる人種が少ないのは、皆が危険を冒すことを恐れているからだ。

扉を開けて一歩外へ歩き出せば未来が開けることを分かっていながらも、怖くてそれが出来ない。出なければ平穏ないつもの日常を過ごせる。しかし代償として、同じようにその場所に残った臆病な人間たちと半永久的に付き合っていくことになるのだ。

人にはコンフォートゾーンと呼ばれる脳内の安全領域が存在する。自分が一番安心できる場所のことだ。そこを越えると未知の世界が広がっていて、新たな出会い、価値観、成長が待っている。境界線の先にいる人間たちは、全員が勇気を持って踏み出した強者ばかり。もちろん、飛び交う言葉もポジティブだし、ピンチをどう乗り越えればいいか常に思考を巡らせている。

類は友を呼ぶとは、何も向こうから人が近寄ってくるわけではない。あなた自身が殻の中から抜け出せていないだけなのだ。

同じ空間にいるのだから、必然的に中にいる者同士で関わっていくことになる。初めは鬱陶しく感じるかも知れない。「私はこんな人間ではない」と声を大にして叫ぶだろう。だが、どれほど強い信念であっても時間はたやすく消し去っていく。住めば都とはよく言ったもので、次第に心は殻の中で安心感を抱くようになるのだ。コンフォートゾーンの中にいる限り、己のネガティブな感情は一切否定されない。つまり、ネガティブであることが常識となってしまう。受け入れてしまったら最後。一生そのゾーンから脱出することは不可能となるだろう。

アンテナを張っていなければ受信できないのと同じで、理想郷に周波数を合わせ続けていなければルートを探ることすらできない。ゴールから近道に関する情報が発信されていても、あなたが聞く耳を持っていなければ意味がないのだ。

ストレスに臆するな! と言ったところで土台無理な話だ。人にはそれぞれ個体差がある。初めからポジティブな性格で暮らせるのなら苦労はしない。とりわけ日本人はネガティブな遺伝子で構成されているため、ついつい臆病風を吹かせてしまうこともわからなくはない。これだけ説教臭く執筆している僕ですら、その中の一人だからよくわかる。

勘違いしてはいけないのが、コンフォートゾーンから一気に抜け出す必要はないということだ。「ゾーンを抜け出す」という表現が誤解を招いているのかも知れないが、正しくはゾーンを広げると言った方がわかりやすい。一つだけ、自分の知らない分野にしばらくチャレンジしてみるのだ。ほんの少しストレスのかかる環境に身を投じることで、先ほども使った「住めば都」効果が徐々に効いてくるだろう。慣れた頃には、あなたのコンフォートゾーンが広がったということだ。

素人はフルマラソンをいきなり完走できない。長距離を走り抜くため、小さな距離からコツコツと積み重ねて持久力をあげていくのだ。それと同じで、コンフォートゾーンも広げていくことができる。大切なのは、一歩でも知らない世界に踏み出してみること。境界線を1cm越えるだけでも、越えていない人とは雲泥の差が出る。あなたの人間関係が恵まれないのは、コンフォートゾーンを間違えているからだろう。

本当に望む仲間は、きっとゾーンの向こう側にいる。僕はゴールに向かうために、友と仲間の必要性を精査した。結果、成功に友は必要ないことを知ってゾーンを拡大することに成功した。今では映画の脚本家への道が開け、やったことのなかった配信スタッフとしても仕事をさせてもらっている。初めは組み立てられなかった配信機材も今では難なく設置できるようになった。

そもそも僕は人付き合いが苦手だ。何故なら、周りの風潮にすぐ流されてしまうからだ。やりたくないことをやりたいと思わなければならない環境にほとほと愛想が尽きて、一度すべての関係をリセットした。劣悪な環境で染まるくらいなら、無理矢理にでもホワイトな職場で働く方がいい。僕は僕であり、人は人。当たり前のことを当たり前に行使できる世界。それが、今僕の進んでいるゾーンだ。

あくまでも僕の考えであり、取捨選択は当人次第。あなたが最悪の類に入らないようにするためには、最悪だと思う人と同じことをしなければいいだけだ。逆に最高と思える人の真似を機嫌よく続けていれば、あなたのゾーンは知らない間に拡大しているだろう。

言葉や文章にすると簡単なことに思える。しかし、この簡単なことができないのが僕たち人間だ。だからこそ、ゾーンを拡大できる勇者は希少な存在と言える。むしろ安全領域こそレッドオーシャンであり、競争率が激しいのだ。だったら今すぐ旅支度をして冒険へ出かける方が有利だろう。生きている限り多少のストレスは必ずかかる。どうせ背負うのであれば、少しでもワクワクする方へ進もう。

今こそ、生き方を変える時だ。

-筆者の思想
-, , , , , , , , ,