怒っている相手と同じ土俵に上がってはならない。同じ波動をぶつけ合うことで生じるは調和ではなく反発であり、争いが堂々巡りを繰り返してしまうからだ。まだ齢35の僕ではあるが、実際にそんな不毛な口論を続ける他者の姿を幾度となくみてきた。
お互いに言っていることは何も間違っていないが、自分の意見を通したいがあまりに、問題の本質が見えなくなってしまっていることが多いように思える。側から見ていて「いや、今はそういうことを言ってるんじゃないんだけどなぁ」と思う場面がいかに多いことか。しかし、いざ自分に置き換えてみると、果たして僕も冷静に本質と向き合えているのかは疑問に感じる。争っている最中は、なかなか冷静ではいられないものだ。
そんなとき。禅の世界では、怒っている相手と同じ土俵に上がらず、一段も二段も三段も上から見下ろし、観察することを進めている。「ほうほう、そんなことで怒っているんだな」「なるほどなるほど。ふむふむ」と相手を俯瞰することで、不用意に怒りの導火線に火をつけてしまうことを避けられるからだ。
また、怒りそうになった時は、数字を10数えろとも言われている。10でも無理なら100。100でも無理なら1000と、ひたすら数え続けることで怒りという感情から注意を逸らすのだそうだ。
上記二つは、平常心を取り戻すために有効な方法らしい。共通しているのは、怒りを抱いた(もしくはそういった争いが勃発した)瞬間に、頭の中で自分がゆとりを持って選択できるように時間を設けているところだ。不思議なもので、怒りの炎は数秒間放置すると最も簡単に鎮火していく。先ほどの数字を数えることや俯瞰して対象を見下ろすことは、自分の脳内で燃えそうになっている火を消していく作業になるのだ。
馬鹿正直に怒りの感情に便乗したがあまりに、言わなくてもいい言葉を放ったことは誰にだってあるはず。傷つける必要のなかった相手を落ち込ませてしまったり、本音とはかけ離れた罵詈雑言を言ってしまったこともあるだろう。
そんな愚行を現実化させないためにも、僕らは誰かの怒りを受け取らないよう防衛手段を獲得しておかねばならない。そのためには、まずは相手を高い位置から見下ろすこと。そして頭の中でひたすら数字を数えていくこと。そうすれば、怒りを受け取ることなく、ただ相手の論に耳を傾けるだけの傾聴力も養っていくことができるだろう。その間に相手も馬鹿馬鹿しくなって、次第に怒りの炎が鎮火していくはずだ。
僕もそこそこ短気な方なので、この方法は常に意識して使うようにしている。だが、いきなりうまく活用できる技術ではないので、マスターするまで何度でも実践しながら自分のものにしてほしい。あと、世の中には必要な怒りも存在するため、必ずしも怒ることを我慢することが正義ではないことを最後に述べておく。
それでは、また。
5月19日「MAGUMAマンスリーコンサート Vol.5」
場所:Hiz'BAR
神戸市中央区下山手通1-5-4
コンベックススクエア704
時間:開場 17:30 開演 18:00
料金:3500円(1ドリンク代込み)
限定15名様まで。
※コンサート後はHiz'BARにて交流会(22:00まで)。
※食べ物のみ持ち込みOK。
※交流会終了後は通常営業に切り替わります。
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