ここ３・４ヶ月ほどの話だ。僕はずっと、インプットとアウトプットの割合に酷く悩んでいる。
どちらかに比重が偏るとよくない結果となることは誰にでもわかると思う。僕もよく調和という言葉を尊重しているし、両方の世界を知ることで本当の幸福を獲得できると信じている。今回はそんな大きな括りの話ではないのだが、事と次第によれば”大変な結果を招きかなりかねない事態”だと感じたので、軽視しないために、こうして記事に考えを整理するに至った。
インプット（入力）ばかりしていても、アウトプット（出力）という出口が存在しなければ必然的に得た情報や物質は滞り、腐敗するか忘却の彼方へと消えてしまう。
まずもって、文字通りアウトプット（出口）から情報や物質が入ってくることはまずない。もちろん、建造物の入り口と勘違いして出口から入ってしまうといった人間的な失敗は除外している。ほとんどの場合、僕らはインプットからすべてが始まるはずだ。
学び的な情報を脳内にインプット（入力）したのち、実践、記録、または誰かに話すなどのアウトプット（出力）を繰り返す事によって、初めて重要な情報だと脳に記憶される。”入れたら出す”といった適切な過程を踏んでいくことで、情報は脳内で延々と漂うことはなく、自身の知識として自然と体の一部になっていくのだ。実は悩みにおいても、誰かに吐き出すか紙に書き出せば多少のストレスは軽減させることができる。自分が何で悩んでいるのかが（もしくは頭の中に何が入っているのかが）わかり、整理されるからだ。
ここで冒頭で話した僕の悩みについてだが、インプットの量に反して、アウトプットの割合が極端に低下してしまっていることに苦しみ続けている。とは言ってもこれまでお伝えしたような情報から成る学びの話ではなく、少々汚い話になるが、自身の腸内環境的な、そういった意味の、インプットとアウトプットの話になる。わざわざ格好をつけた内容にしているのは、ただ要点だけをまとめるのが個人的に味気なく感じたからだ。つまり、自己満である。
さて、僕の場合、インプット（食べる）量と、アウトプット（出る）量の比率が圧倒的に偏っている。それも３・４ヶ月も。
お察しの良い方はもうお分かりだと思うが、確実に排出量が少なくなっているため、腸内に在るべきものではないものが溜まり続けているということだ。
ちなみに、まったく出てこないわけではない。出るには出るのだが、それは周期がやってきてようやく訪れる。簡単に言えば”春のような感覚”である。春が来れば、「ようやく春が来た」と安堵の気持ちになるが、あれは一年に数ヶ月ほどしかない希少な季節だからだ。話を戻すと、僕の排泄についてもそのくらい希少な現象となっている。
しかし、誰もが想像するような暖かな春とは違い、僕の場合は酷い苦痛を伴って訪れる。
出ないが、やはり食欲は低下しないため、もちろん食べる。食べていけば食道を通り胃に流れ、やがて腸へとたどり着く。しかし出ることはない。たまに姿を現したとしても、強固な石つぶてのような変わり果てた存在となって、２・３粒水面にダイブするだけだ。排泄物の硬さは腸内にどれだけの期間滞在したかで変化するらしい。アウトプットを怠ると、当然食べたものは腸内に溜まり続けていくだろう。そう、今の僕がそれだ。
このままにしておくのは危険だと思い、ネットで情報収集（本来のインプットとアウトプット）をやってみたのだが、出てくる情報といえば、大腸癌などの悲惨な警告ばかり。不調について検索すれば、ほとんどと言っていいほど癌の情報にたどり着く。リスク回避のためには必要な知識かもしれないが、占いと一緒で症状の該当率が癌の大半を占めるため、癌でなかった場合、ただ闇雲に精神に負担を与える材料にしかならない。食事や乳細菌も定期的に摂取するようにしたが、思ったような結果には至っておらず、気がつけば４ヶ月ほど経過していた。というわけである。
病院へ行け。
というのが、おそらくここまで読んでくださった皆さんの意見だと思う。至極真っ当。そして、僕もそう思っている。
腸活とはよく言ったもので、ひとたび不調になれば体全体に影響を及ぼす。ここ数ヶ月は妙な倦怠感と膨満感に悩まされ、精神的にも参っている状態だ。エアコンがないのが不調に拍車をかけているのかもしれない。しかし、どうせ転ぶのならタダでは…と思い、インプットとアウトプットの重要性を復習しつつ、遠回しに自分が「４ヶ月ほど便秘です」と伝えた次第。
今日も明日も、引き続き上質なインプットとアウトプットを求め、自分の体を労わって生きようと思う。体はインプットしたもので出来るのだから。
それではまた。
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