日誌

物質的価値より手前にあるモノ

物質的価値は崩壊はする

 

そう言われ始めてから何年経っただろうか

風の時代に入り、物よりも目に見えないものに

価値がつき始めると聞いてから約二年ほどだ

 

だが、時代はまだ物質的価値から逃れられていない

人はなかなか、目に見えるモノしか

信用できない生き物だから当然だろう

 

冷静に考えてみれば

今日明日でパンと世界の法則が変わるわけがない

だって、人類の進化ですら何万年もかかっているのだから

 

そんな目に見えない価値を発信する

僕らエンタメ業界の人間は

余程売れて知名度のある著名人でない限り

存在価値を軽視されることがほとんどだ

 

なぜなら、コロナウイルスが蔓延し始めたとき

真っ先にメディアから矛先を向けられたのは

他でもないエンタメ業界だったからだ

 

ただ歌っているだけ ただ演奏しているだけ

少なくともそういったイメージが定着しているせいで

僕らはコロナ禍における吐口にされてしまった

 

「アニメオタク」をメディアで

総攻撃する事となんら変わりない

この国はそんなアニメ文化に

支えられて世界的にムーブメントを

起こしているはずなのに

これはあんまりではないかと常々感じている

 

ちなみにこれは愚痴でもなんでもない

あくまでも事実を、ただ冷静に述べているだけである

 

音楽であれ、芝居であれ、美術であれ…

 

僕らはパフォーマンスにのせて

目に見えない価値をメッセージとして

発信し続けている

 

目に見えないからこそ

僕らのこの身、この声が

商品であることが認知されにくい

 

やり場のないジレンマが

多くの花を枯らせてゆく

 

だからこそ、アーティストたちは

日夜、頭を使って自身の作品を提供し

その想いが潤沢な水を得られ

日の目を浴びる場所を求めている

 

芸能界は、メディア上であってもなくても

幸か不幸か茨の道で出来上がってしまっている

そこを進むと決めた以上

言い訳は無用なのだろうが

もう少しなんとかならないものだろうかと

自問自答を繰り返す……悲しきかな、これが現実である

 

しかし、僕らは芸を持って訴え続けなくてはならない

 

生み出される商品はすべて

創造主の想いがないと誕生できないものだと

 

世の中の大半は

物質に価値が宿っていると勘違いしている

 

が、僕はそうだとは思っていない

確かに物にも価値は宿るが、その事象にもプロローグがある

 

創造主の想いに、初めて価値が生まれるのだ

 

物質に価値が宿るのはその後の話であって

大事にしなければならないのは

創造主の想いであろう

 

つまりそれが、目に見えない価値なのだ

僕はそう想っている

 

その人その人の想いが生まれ

そしてその想いが物質としてようやく誕生し

初めて他者へと贈られてゆく

 

価値の起源はすべて

それぞれの心の中にある

 

もしも、この地球上に住むすべての人々が

この価値に気がつくことができたとしたら

 

エンターテインメントの在り方……

その限りではないが、すべての見方が変わるかもしれない

そんな世界になるために、がむしゃらに挑むのも悪くない

 

根性論がすべてではないかもしれないが

かく言う僕も、根っからの陰キャラとして

この世に生を受けているため

これは自分に対する甘えた発言かもしれない

 

だが、バランスを保ちながら

自分のできる限りのペースで

エンタメを発信するのも良いことだと思っている

 

まだ満足に発信できてはいない

だから、この価値をより多くの人に届けるため

絶えず模索し、活動していこうと想う

 

目に見えないが

必ずそこにある

 

僕ら人間には、それを見抜く力があるはずだ

そう信じて、今一度世知辛い世の中に

希望を抱いていくことにする

 

あなたに幸あれ

世界よ、平和であれ

価値よ、永遠なれ

-日誌