僕は、人に何を与えられるのだろうか。と、いつも頭の中で繰り返し考え続けている。やりたいことと、世間が僕に対して求めていることが必ずしも比例しないからだ。
歌手として、昨今では作家としても活動を始めたが、作品に込めた想いに付加価値をつけていく工程に今だ四苦八苦している。言いたいことを言うだけでは、誰の心にも響かないだろうとわかっていながらも、何も発信しないわけにもいかない。惰性ではないにしろ、継続こそが成功への道だと信じ、日々、前へ前へと進んでいる次第だ。
でも、確かな理念は常に持ち合わせている。それは、生きている幸せを感じてもらう物語と歌を届けることだ。コンサートにおいても、映画やドラマ、本においても、僕の創作物に触れて感動し、生きている喜びを感じてもらうこと。これこそが、僕がどの作品にも落とし込んでいる想いと言えよう。ただ、いかんせん音楽などの芸術は目に見えず、具体的にどういった役に立つ商品なのかを伝えるのは難しい。いくら想いが込められていようと、僕のようなアーティストを求めているエリアで活動しなければ何の意味もなさないのだ。
人には得手不得手があり、合う合わないがある。合わなければすぐに方向転換しないと、時間が経つごとに進んだ道を引き返すことが困難となってくる。住めば都という言葉の意味と同じように、例え間違っている道であっても多くの時間をかけて歩んでしまうことで、そこに意地という名の信念が生まれてしまうからだ。そうなれば、そう簡単には引き返すことができなくなるだろう。
確固たる理念があれば、あとはその理念をいかに自分らしく需要のあるものに変換し、適切な供給地で発信していくかにかかっている。わかってはいるものの、これがまた非常に難しいのだが。つくづく、音楽家こそ営業術を学ばねばならないと痛感する今日この頃だ。
MAGUMAへの支援
※MAGUMA STUDIOSの制作する映画・映像・文章コンテンツクオリティ上昇、及び上質な物語を発信するため、どうか物品支援や投げ銭でのご協力の程よろしくお願い申し上げます。
・物品支援
MAGUMAのほしいものリスト
・投げ銭
こちらをクリック&タップ
この記事が良いと思っていただけたら、各SNSへ拡散のご協力をよろしくお願い致します。