広告 筆者の思想

Welcome to 2023

初夢は今夜見る夢のことを言うが、今朝、少し不気味で不思議な夢を見た。大切な人が、死の世界に何かを取りに行く夢だ。

夢の中で、僕は大切な人の隣で寂れた駅のホームに立っていた。屋根も壁も扉もない、船のようなボロボロの電車がやってくる。先頭に立っている車掌は、見るからに人ではない異形な存在だ。異形の者は、「死の世界へ行けば、女は帰ることができるが、男は二度と戻ることができない」と、電車に乗るための条件を提示してくる。要するに、大切な人は元の世界に帰ってくることができるが、僕が乗れば、僕はもう現世に戻ることができず死んでしまうということだった。

そうと知りながらも、大切な存在が電車に乗った時、僕は慌てて発信した電車に飛び乗ってしまった。涙を流しながら叱咤される僕は、もう二度と帰ることのできない世界を背中に、暗闇の中へ進んでいくという、オチも何もない内容だった。

目が覚めると、涙が流れていた。

夢の真意がどういったものなのかはわからないが、もしかすると、2022年を生きたMAGUMAは死んでしまったことを表していたのかもしれない。夢の中の自分には、恐怖や後悔は一ミリたりともなかった。きっと、思い残すことなく2023年を生きる僕にバトンを渡してくれたのだろう。

新たに生まれてきたMAGUMAは、記憶という名のデータを引き継いだ違う存在だろう。かと言って当の本人の中では何が変わったわけでもないし、変えられた痕跡にすら気がついていない。わかるのは、人工物や文明の力に甘んじてパソコンをいじっている自分がいることのみだ。どうやらまだ僕は生きているらしい。

相変わらず天命はさっぱりわからないが、少なくともやりたいことはある。やはり今年も、内に眠る確かな野望、理想の地図を広げて歩いていくしかないのだ。

本も読むだろう。映画も観るだろう。芸術に触れていくだろう。人と対話も交わすだろう。

生きて、持てるスキルが他社や地球へ貢献できる方法を模索し、直向きに努力を続けていくことに変わりはない。今に在る幸福を忘れずに、今に在る価値を忘れずに、命を燃やし尽くすのである。

世界はこの手にある。

僕らがあらゆる物事に翻弄されているのは、自分が舵を握っていることを自覚していないせいだ。一人ひとりの人生にそれぞれの地球があり、宇宙がある。宇宙に大も小もない。常に宇宙は無限の可能性を秘めているのだ。

だからこそ、次なる生である2023年を手中に収め、僕やあなた方にとって最良の舵取りができるよう努めようではないか。人は皆、幸せになる権利を持っているのだから。

あけましておめでとう。今年もよろしく。

そしてようこそ、2023年。僕は君を宇宙レベルで包み込み歓迎しよう。物語の作者は常に僕やあなただ。作者であることを放棄し、決して他人にペンを委ねてしまわないように。

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