時計の針が進み続ける限り、僕たちは後戻りすることはなく、常に前へと進み続けるしかないように感じます。しかし、そもそも「時間」という概念を作り出したのは僕たち人間です。もしも時間の概念が存在しなかったら、僕たちの生活や人生観はどう変わっていたのでしょうか？
時が経つにつれて物が傷つき、古くなり、やがて劣化していくように、僕たちの肉体もまた、時間の流れと共に衰えていきます。足腰は弱り、皺が増え、力を失っていく。しかし、時間が存在しなかった時代、人々は歳をとるという概念も知らず、老いに対する恐れや先入観もなかったことでしょう。
「引き寄せの法則」という言葉がありますが、これは僕たちの意識が現実に影響を与える一例です。もちろん、思い続けるだけで夢が叶う魔法のようなものではありません。しかし、その強い意識が行動を促し、結果として現実を引き寄せるというメカニズムは否定できません。
では、時間に関しても同じことが言えるのでしょうか？
時間の概念がない時代には、人々は「時間が経てば老いる」「老いは避けられない」といった考えすら持たなかったはずです。もしも僕たちの意識が現実を作り出しているのだとしたら、現代に生きる僕たちが「時間が経つと歳を取る」「歳を取れば弱くなる」といった固定観念に囚われているために、無意識のうちに老いを受け入れてしまっているのではないでしょうか？
もしかすると、かつての人類は不老不死の可能性を持っていたのかもしれません。
実際、「こういう歳の取り方はしたくないな」と強く思っている人ほど、後にその通りの老い方をしてしまうというデータも存在します。これほどまでに意識が現実を形成しているのであれば、「時間」という概念に支配されている僕たちは、知らず知らずのうちに自分たちの可能性にリミッターをかけてしまっているのかもしれません。
本来ならばできるはずのことを「できない」と言い続けることで、できない自分を作り出してしまうのと同じで、本来持っていた可能性が頭の奥深くで眠っているだけなのかもしれません。
もしもリミッターをかけられるのならば、その逆に解除することだってできるはずです。しかし、現代社会の中では、そういった「ポジティブ思考」すらも抑圧されることが少なくありません。多くの人々が夢を諦めざるを得ないのは、社会のしがらみやプレッシャーによるものであり、それはあまりにも残酷で無常なことだと感じます。
何百年も刷り込まれてきた概念を払拭するには、同じく何百年をかけて意識の解放に取り組まなければならないかもしれません。歴史が証明するように、社会の変化は常に時間を要します。そして、多様な考えを持つ人々がいる以上、その中には変革を拒む人々も少なくないでしょう。
それでも、僕たちは一度、今の常識を見直し、自分自身の生き方・在り方を深く考え直す必要があるのかもしれません。時間に縛られず、意識の力で新たな未来を切り開くために。
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