始まりの朝の始まり

STAYGプロデュース企画。ショートフィルム「始まりの朝」がクランクインした。今作はシンガーソングライターユニット「STAYG」のリーダーであるSi-toさんからの依頼で、僕が脚本・監督・編集として制作することとなり、本日は撮影の初日を迎えた。

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気温が一気に低下し、冬の到来を告げる中。始まりの朝チームが朝早くに集合し、撮影現場へと赴く。本来ならば短編映画の制作を経て、長編映画の制作に取り掛かるのが筋だが、僕の場合は色々とイレギュラーが続いたため、ようやくショートフィルム制作に励むことができるようになった。まずは小さな物語を作り、自分の持つ世界観を楽しんでもらわなければならない。そんなことを考えていた矢先にきた依頼が「始まりの朝」企画だ。

STAYGさんの楽曲「始まりの朝」を映像作品として物語を書き出し、試写会や上映、そして完成品は映画祭へとエントリーしていく予定。STAYGさんが2年後に神戸国際会館でのワンマンライブを成功させるための一躍を担い、STAYGを映画の面からサポートしていく。

どうやら、ファンの間でも「始まりの朝」の熱が上がってきているようで、打ち出すには絶好の機会だとSi-toさんは話す。自分たちの楽曲が、僕の執筆した脚本と交わって科学反応が起こることを楽しみにしており、脚本も非常に喜んでいただけたようだ。あとは、誠心誠意取り組んで期待に応えるのみ。もちろんその期待は、STAYGのファンへも直結するものだ。応援しているアーティストのプラスになるよう、全力で作らせていただく。

今日は西と東の2現場で撮影。僕の脚本に、命が吹き込まれ始めたことを目視で確認する。キャッチボールや卑弥呼の映画の時もそうだったが、我が子が巣立っていく過程を見ているようで、どこか不思議な気持ちとなる。自分が書いたはずのセリフが、気がつけば役者さんが演じる登場人物の言葉となり、僕自身の手元から少しずつ離れていくのだ。自分で書いたセリフであることをすっかり忘れている時に、ふと感慨深い気持ちになる。

寒い中でも根性で乗り切った役者の力には感服する。残りの撮影は来週。二日に分けて決行する。どちらかというと、来週の撮影が気合の入れどころ。とてもタイトな時間の中、シーンを全て撮り終えなければならない。真剣に挑ませてもらうが、エンターテインメントを作る以上。僕も楽しみながら演出していく次第だ。

どうぞ、完成をお楽しみに。

それでは、また。