夢の中で、亡くなった近親者がよく現れます。特にその人が亡くなった直後に夢に出てくることが多く、その夢は2・3日ほど続きます。実家で長く暮らしていた猫のロンちゃんも、亡くなったあとしばらく夢に現れてくれました。
夢に出てくる理由と共通点は、みんなが僕のことを心配しているということです。祖父の夢では、僕が祖父に話しかけ続け、祖父は笑顔で聞いてくれていたり、「様子を見に来た」と一言言って出てきてくれたりしました。ロンちゃんの場合は猫だから言葉は話せなかったけど、僕がロンちゃんに会えて喜んでいると、満面の笑みを浮かべてくれました。
今でも一番不思議なのは、まだ生きている祖母が何度か夢に現れることです。特に怖かったのは、全裸の祖母に実家中を追い回された夢でした。僕はひたすら逃げ回り、最終的に絶対に祖母では登れないような屋上に登って息を潜めました。外は雨で、工事現場のライトのようなオレンジ色の光が宵闇を照らしています。
安心していたのも束の間、全裸の祖母が何者かの手を借りて、屋上に登ってきたのです。再び恐怖が蘇り、祖母と一対一の戦いになりました。逃げ場を失った僕は、大声で祖母に叫びました。
「なんで追い回してくるねん！もうやめてくれ！」
すると祖母は、「あんたが心配やからやないの！」と、見た目とは裏腹な、孫を心配するおばあちゃんの本音をストレートに飛ばしてきたのです。その言葉を最後に、僕は夢から目を覚ましました。
夢の中の祖母の言葉は、時間が経った今でもよく覚えています。やっぱり、夢の共通点は誰かが僕を心配している様子を見せているということ。それにしても、全裸で追い回さなくてもいいんじゃないかと思いますが（笑）。
ちなみに、祖母はまだ元気に生きています。イメージからかもしれませんが、祖母が出てくる夢は高確率で不気味で怖い夢が多い気がします。ばあちゃん、頼むから優しく心配して…。
実家で要介護の祖母は、よく僕のことを口にしているそうです。でも、祖母の中で出てくる僕はまだ小学生の時の僕。「まぐちゃんは学校にいったの？」など、幼い僕を気遣う言葉をよく話しているそうです。そんな僕を案ずる祖母の気持ちが、夢になって僕のところまで届いているのかもしれません。
僕は昔から内気でどうしようもない性格だったから、祖父も、まだ生きている祖母も、猫のロンちゃんにさえずっと心配をかけてきたんだと思います。僕が早く一人前にならないと、みんな、死んでも死に切れない状態になってしまっているのかな。そうだとしたら、なんか申し訳ない気持ちになりつつも、いつまでも愛してくれてありがとうと、感謝の気持ちでいっぱいになります。
早く安心してもらえるように、もっとがんばって、誰もが自慢できるような有名人になるね。と、天に向かって想いを語り、今日もひたむきに、出来得る限りの努力を積み重ねていこうと思いました。
いつもありがとう！
それではまた。
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