今回カバーした一曲は、沢田研二さんの「勝手にしやがれ」だ。
尾崎紀世彦の「また逢う日まで」が日本一明るい失恋ソングだとしたならば、沢田研二の「勝手にしやがれ」は、日本一ド派手な失恋ソングだろう。
1960年のフランス映画「勝手にしやがれ」が由来とする本曲は、作詞を阿久悠さん。作曲を大野克夫さんというゴールデンコンビによって誕生。先日カバーした「時の過ぎゆくままに」に続いて、沢田研二さんを代表する名曲として今もなお色褪せることなく愛され続けている。
男の滑稽な強がりが全面に出ている楽曲で、じっくり聴いていると時々笑ってしまいそうになるのも特徴的だ。「お前なんてこっちからさようならしてやる」と言っておきながら、深層心理では帰ってくることを願っている頑固っぽさが”男の弱さ”を顕著に表現している。毎度毎度、短文ながらも世界観のある歌詞を書く阿久悠さんの技量には感服だ。聴く度に言葉選びと構成力の大切さ学ばせてもらっている。
作家と名乗っている以上、長文であろうがなかろうが、これくらいの圧倒的な技術は身につけておきたい。
「勝手にしやがれ」
作詞:阿久悠 作曲:大野克夫 歌:沢田研二
第19回日本レコード大賞
大賞 第8回日本歌謡大賞
大賞 第10回日本有線大賞
大賞 第10回日本作詩大賞
大賞 '77あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭 ゴールデングランプリ
第6回東京音楽祭国内大会 ゴールデンカナリー賞
第6回東京音楽祭世界大会銀賞
チャンネル登録・グッドボタン・コメントもどうぞよろしく。
MAGUMAへの支援
※MAGUMA STUDIOSの制作する映画・映像・文章コンテンツクオリティ上昇、及び上質な物語を発信するため、どうか物品支援や投げ銭でのご協力の程よろしくお願い申し上げます。
・物品支援
MAGUMAのほしいものリスト
・投げ銭
こちらをクリック&タップ