詩「中心」

木々を薙ぎ倒すほどの 強烈な心のブレを感じ 何度も何度もその刃を 懐にしまおうとふんばり続けてきた 我が身を案じるどころか マゾヒストのように痛ぶり続ける毎日 あたりおかまいなしに暴れ回る様相は さながら台風のようである …

詩「偽物」

覗けばみんなが笑う 中には例外もいるが 大抵の場合はみんな笑う ここにいた証を残すことに 躍起になって笑っている 待ち受けているものが無であるならば そんな爪痕はなんの肥やしにもならない むしろ無を恐れるからこそ 「ここ …

詩「観察対象」

今日も見ているな? 怪しげなライトはさながら取調室にいるような そんな鬱々とした気分を彷彿とさせる 察するに、私が、或いは私たちが 何かバカをしでかさないか観察しているのだろう 特段とんでもないことをしでかしたわけではな …

詩「支配」

自分の考えなど存在しない 名も知らぬ作者によって 勝手に登場人物にさせられ 姿形を捉えることのできない観客たちに向かって 途方もない時間の中 歌い続けているような気がする 望んでもいない舞台の上で 今も延々と歌い踊り続け …