詩「中心」
木々を薙ぎ倒すほどの 強烈な心のブレを感じ 何度も何度もその刃を 懐にしまおうとふんばり続けてきた 我が身を案じるどころか マゾヒストのように痛ぶり続ける毎日 あたりおかまいなしに暴れ回る様相は さながら台風のようである …
木々を薙ぎ倒すほどの 強烈な心のブレを感じ 何度も何度もその刃を 懐にしまおうとふんばり続けてきた 我が身を案じるどころか マゾヒストのように痛ぶり続ける毎日 あたりおかまいなしに暴れ回る様相は さながら台風のようである …
君が叱ってくれる時は 僕が前へと進む時 君が泣いてくれる時は 僕が強さを見せる時 君が優しく微笑む時は 僕が満たされている時 君と一緒に歩く時は 僕が幸せ歌う時 君がいるから素晴らしい 君がいるから愛おしい 君と僕とで仕 …
できなくてごめんなさい 初めてだから 間違えたらごめんなさい 初めてだから なんかよくわかりません 初めてだから 覚え方がわかりません 初めてだから 歩き方がわかりません 初めてだから しゃべり方がわかりません 初めてだ …
1トントラックのように 後方車両が剥き出しとなっている 電車は見たことがない 夢であるにもかかわらず 私はそう突っ込まざるを得なかった 「まがいもの駅」という 得体の知れない駅にいた私は 誰に言われるでもなく 天井から糸 …
覗けばみんなが笑う 中には例外もいるが 大抵の場合はみんな笑う ここにいた証を残すことに 躍起になって笑っている 待ち受けているものが無であるならば そんな爪痕はなんの肥やしにもならない むしろ無を恐れるからこそ 「ここ …
ここにいると眠くなる あの寝床ですら眠れないのに 騒音祭りで定評のある この早い乗り物の中では なぜか眠くなってしまう いや、そんなことはどうでもいい 近頃よく「電車」の夢を見る 一つは、見覚えのある駅にて 大勢の行列の …
今日も見ているな? 怪しげなライトはさながら取調室にいるような そんな鬱々とした気分を彷彿とさせる 察するに、私が、或いは私たちが 何かバカをしでかさないか観察しているのだろう 特段とんでもないことをしでかしたわけではな …
自分の考えなど存在しない 名も知らぬ作者によって 勝手に登場人物にさせられ 姿形を捉えることのできない観客たちに向かって 途方もない時間の中 歌い続けているような気がする 望んでもいない舞台の上で 今も延々と歌い踊り続け …
炎のように怒り 水のように優しい 太陽のように明るく 月のように美しい 海のように穏やかに 山のようにたくましい 風のようにしなやかに 雨のように涙する 我らは掌という舞台の上で 命で勝手な表現をしている 悲しい炎もある …
脈打つ鼓動がどくどくと 太鼓の躍動思わせて 焦る心境うらはらに ぼーっと虚空をうつろいだ だけど隣で君は言う 「綺麗な緑」と君が言う 雄々しく茂った木々の葉は ずっと根を張りそこにいた いつもいつものさんぽみち そこにあ …